ヨコバイの仲間１

春夏秋冬の昆虫写真館
			アワフキ・ヨコバイなどの仲間（１）ツノゼミ科・アワフキ科・ツノアワフキ科・ミミズク科・ハゴロモ科・アオバハゴロモ科等		昆虫トップページ

　ツノゼミ科 (Membracidae)

２０１４．１１．２（大分市）	ツノゼミ Butrragulus flavipes (Uhler) ○分布：日本全土 ○体長（翅端まで）：6～8.5mm ○時期：体色は黒褐色で黄色の微毛が密生しています。前翅は透明な黄褐色で翅脈は暗褐色。前胸背にある尖った突起はやや後ろ向き。山地に生息しますが数は少ない。
２０１３．６．３（久住町）	モジツノゼミ Tsunozemia paradoxa (Lethierrt, 1912) ○分布： ○体長：mm ○時期：動物の耳のような形の突起があるツノゼミ。高原等の草地でヨモギ類の茎を吸汁する。幼虫はバラの棘のような形をしている。
幼虫２０１５．９．１２（久住町）	幼虫２０１５．９．１２（久住町）
２０１１．３．１２（大分市）	トビイロツノゼミ Machaerotypus sibiricus (Lethierry, 1876) ○分布：北海道から九州 ○体長：5～6mm ○時期：4月～もっとも普通にみられるツノゼミです。体は全体が暗褐色でツノゼミ特有の側突起はとがりません。フジ・ナラ・クワその他いろいろな植物に寄生します。成虫で越冬します。
２００８．６．５（別府市）	２００８．６．５（別府市）
２０１１．９．２３（屋久島）	マルツノゼミ Gargara genistae ○分布：日本全土 ○体長：4～5mm ○時期：
２００９．６．２３（庄内町）	オビマルツノゼミ Gargara katoi (Metcalf et Wade) ○分布：北海道から九州 ○体長：4～5mm ○時期：5月～8月

　アワフキムシ科 (Aphrophoridae)

２００３．６．２３（春野町）	ホシアワフキ Aphrophora stictica Matsumura, 1903 ○分布：日本全土 ○体長（翅端まで）：13～14mm ○時期：前翅の中央に黒褐色の小さな斑点のあるアワフキです。イネ科の雑草に普通にみられます。
２０１０．７．１７（庄内町）	クロスジアワフキ Aphrophora vittata Matsumura, 1903 ○分布：北海道から九州 ○体長（翅端まで）：10.5～12mm ○時期：特徴的な黒褐色の斑紋のあるアワフキ。ただしモンキアワフキにも似たような斑紋が現れることがあるようです。西日本では少なく局地的分布。幼虫はササ等のイネ科植物を吸汁するようです。
２０１０．８．１７（庄内町）
２０１５．８．９（湯布院町）	マエキアワフキ Aphrophora pectoralis Matsumura ○分布：北海道から九州 ○体長（翅端まで）：10～12mm ○時期：前翅の付け根の前縁が薄黄色のアワフキ。河川敷のヤナギ林等で普通に見られる。
２００８．９．２０（庄内町）	ハマベアワフキ Aphrophora maritima Matsumura, 1903 ○分布：北海道・本州・四国･九州 ○体長（翅端まで）：10～11mm ○時期：体全体が淡褐色のアワフキです。平地や海岸などの草地でみられます。イネ科植物の汁を吸います。
２００８．１０．２１（宇佐市）
未熟２０１５．６．１４（湯布院町）	シロオビアワフキ Aphrophora intermedia Uhler, 1896 ○分布：日本全土～朝鮮・樺太 ○体長（翅端まで）：11～12mm ○時期：6月～前翅に幅広い白帯のあるアワフキです。ヤナギ・マサキ・バラ・クワなどいろいろな植物に寄生します。
２００３．６．２１（春野町）
２０１１．８．２７（庄内町）	ヒメシロオビアワフキ Aphrophora obliqua Uhler, 1896 ○分布： ○体長（翅端まで）：8mm前後 ○時期：よく似たシロオビアワフキよりも小さい。
♀２０１２．７．１４（米水津村）	マツアワフキ Aphrophora flavipes Uhler, 1896　 ○分布：北海道から奄美大島～朝鮮・中国・シベリア ○体長（翅端まで）：9～11mm ○時期：7月～11月色彩変異のあるアワフキ。マツ類に寄生する。
２０１２．８．２９（中津市）
２０１２．６．１７（豊後大野市）	モンキアワフキ Yezophora flavomaculata (Matsumura, 1904) ○分布：北海道から九州 ○体長（翅端まで）：13～14mm ○時期：体は暗褐色で翅端から3分の1のところに黄色の小さな紋があるヨコバイです。ヨモギ類に寄生する。
２０１６．８．２０（宇目町）	オオアワフキ Nikkofukia galloisi Matsumura, 1940 ○分布：北海道・本州・九州 ○体長（翅端まで）：15mm ○時期：
２０１７．７．３０（尾平町）	クロスジホソアワフキ Aphilaenus nigripectus (Matsumura, 1903) ○分布： ○体長（翅端まで）：8mm ○時期：7月～11月色彩には若干個体変異が見られる。幼虫は5月～6月頃にサクラ類の葉に寄生し、成虫は針葉樹を吸う。
２０１６．１１．１９（豊後大野市）
２０１０．１１．２０（庄内町）	マダラアワフキ Awafukia nawae (Matsumura, 1904) ○分布：北海道から九州 ○体長（翅端まで）：9～10mm ○時期：7月～11月体は淡い褐色に黒褐色の不規則な模様のあるアワフキで、色彩変異が多い。山地の林床の草地などで見られる。
２０１１．９．１４（庄内町）	ミヤマアワフキ Peuceptyelus nigroscutellatus Matsumura, 1904 ○分布：北海道から九州～中国 ○体長：♂6～6.5mm、♀6.5～7mm ○時期：
２０１２．７．１５（宇目町）
２０１１．７．２３（上津江村）	クロフアワフキ Sinophora submacula Metcalf & Horton, 1934 ○分布：北海道から九州～中国 ○体長：♂10.5～11.5mm、♀11～12mm ○時期：黒っぽくツヤのあるアワフキで翅は幅広い。自然のよく残された山地にすみ、幼虫は針葉樹・ナツツバキ・リョウブ等の露出根で吸汁する。成虫は針葉樹を好む。
２０１２．６．１７（豊後大野市）
２００９．６．２３（庄内町）	テングアワフキ Philagra albinotata Uhler, 1896 ○分布：本州から屋久島 ○体長（翅端まで）：10～12mm ○時期：色彩変異の多いアワフキ。頭部の先端が細長く伸びる。
２０１１．９．１（九重町）	オカダアワフキ Lepyronia okadae (Matsumura, 1903) ○分布：日本全土～朝鮮・台湾 ○体長：♂5.2～6.5mm、♀6～7mm ○時期：マルアワフキによく似たアワフキ。

　コガシラアワフキ科 (Cercopidea)　

２００９．９．２（久住町）

コガシラアワフキ
Eoscartopis assimilis (Uhler, 1896)

○分布：北海道から九州
○体長：7～8.5mm
○時期：

体は赤褐色で頭部と胸部の前が黒いです。頭部が小さく見えるのでコガシラというのでしょう。平地から山地でみられます。

　ツノアワフキ科

２０１６．６．１９（九重町）	タケウチトゲアワフキ Machaerota takeuchii Kato, 1931 ○分布：本州から九州 ○体長：8mm ○時期：5月～6月シナノキ・オオボダイジュ・ヘラノキに寄生する。
♂２０１０．４．２５（大分市）	ムネアカアワフキ Hindoloides bipunctata (Haupt, 1923) ○分布：本州から九州 ○体長：4～5mm ○時期：4月～6月体は全身光沢のある黒色で、♂は小楯板・♀はさらに前胸部も赤いアワフキの仲間。サクラに寄生する。
♀２００９．５．１（中津市）

　ミミズク科 (Ledridae)

２０１０．１１．１４（庄内町）	ミミズク Ledra auditura Walker, 1858 ○分布：本州から九州・南西諸島～朝鮮・台湾・中国 ○体長：14～18mm ○時期：主に7月～8月前胸の背面に左右一つずつ突起があり、フクロウのミミズクの羽角に似ていることが名前の由来。突起の形状には個体差がある。成虫も幼虫も木の幹や草本の茎などにとまる。
同上２０１０．１１．１４（庄内町）	幼虫２０１０．１１．１４（庄内町）
２０１２．９．１（九重町）	幼虫２０１２．９．１（九重町）
２００９．５．１０（大分市）	コミミズク Ledropsis discolor (Uhler, 1896) ○分布：本州から九州 ○体長：9～13mm ○時期：体は全身褐色で頭部がヘラ状になっているミミズクの仲間。小枝にピタッと止まると枝の一部に擬態する。近似種にホシコミミズクがある。
２０１５．９．２２（蒲江町）ka	ホシコミミズク Ledropsis wakabae (Kato, 1931) ○分布：西日本から琉球列島 ○体長：mm ○時期：コミミズクの近縁種で頭部前方が短い。翅上に1対の小さなコブがある。
２０１１．４．８（大分市）	２０１１．４．８（大分市）
♂２０１５．１０．１０（蒲江町）	ヒラタミミズク Tituria angulata (Matsumura, 1912) ○分布：九州南部から南西諸島 ○体長：10～20mm ○時期：全身緑色のミミズクの仲間。樹上性で幼虫は平べったく葉に止まる。♂は小さく♀は大きい。
♀２０１５．１０．１０（蒲江町）ka	♀２０１５．１０．１０（蒲江町）ka

　ハゴロモ科 (Ricaniidae)　

２００３．７．９（春野町）	ベッコウハゴロモ Orosanga japonicus (Melichar, 1898) ○分布：本州から沖縄～台湾など ○体長（翅端まで）：6～8mm ○時期：7月からハゴロモはウンカの仲間で、翅を閉じると二等辺三角形のような形になります。ウツギ、かんきつ類、ナシ、リンゴなどの樹液を吸います。
２００８．１０．３（大分市）	スケバハゴロモ Euricania fascialis (Walker, 1858) ○分布：本州・四国・九州 ○体長：6mm、（翅端まで）9～10mm ○時期：7月～9月体は黒褐色で翅の大部分が透明のハゴロモです。オウトウ・キイチゴ・ブドウ・クワなどでもみられますが、大発生はしないようです。
２００８．１０．９（佐賀関町）	アミガサハゴロモ Pochazia albomaculata (Uhler, 1896) ○分布：本州・四国・九州 ○体長（翅端まで）：10～13mm ○時期：緑かかった褐色の両端に白点のあるハゴロモです。前翅は縦脈が密に走っています。カシ類の葉などでみられます。

　アオバハゴロモ科 (Flatidae)

２００８．７．２３（中津市）	アオバハゴロモ Geisha distinctissima (Walker, 1858) ○分布：本州・四国・九州 ○体長：5.5～7mm ○時期：7月から体は美しい淡緑色をしており、形は左右に扁平です。多種の植物の樹液を吸い、かんきつ類、サクラ、ウメ、クリなどにも害を与えます。
２００９．１０．１０（北浦町）	トビイロハゴロモ MImophantia maritima Matsumura, 1900 ○分布：本州以南～台湾・中国 ○体長：4～5mm ○時期：灰褐色の小さなハゴロモです。頭部は前方へ尖っています。平地や海岸のイネ科雑草でみられます。
２０１０．６．２０（湯布院町）	キノカワハゴロモ Atracis formosana Jacobi ○分布：本州から南西諸島 ○体長：7mm ○時期：南方系の種で近年、分布が北上しています。木の幹にピタリとくっついて木の皮に擬態します。色彩は茶から緑や白っぽいもの、黒い模様の入るものまでさまざまです。近縁種にヒメキノカワハゴロモが九州南部で見られます。この個体が大分県初記録となりました。

　ハゴロモモドキ科 (Nogodinidae)

２０１１．８．２２（庄内町）

スカシハゴロモモドキ
Pisacha naga Distant, 1906

○分布：本州から九州？
○体長：mm
○時期：

ハゴロモの仲間に似た翅が透明なハゴロモモドキ。南方系の大型種で近年侵入してきた種のようです。