春夏秋冬の
昆虫写真館
チョウの仲間(2)
シロチョウ科・セセリチョウ科
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チョウ目
シロチョウ科
2007.10.14(大分市)
モンシロチョウ
Artogeia rapae cruvicora
(Boisduval, 1836)
○
分布:日本全土
○
前翅長:20〜30mm
○
時期:3月〜12月
人里周辺に多く、畑や平地でよくみられる一般的なチョウです。山地では良く似たスジグロシロチョウ類が多くなります。幼虫はアブラナ科のキャベツ・ダイコン・カブなどの栽培種の他、イヌガラシ・タネツケバナなどの雑草も食べます。
♂2009.11.15(大分市)
2008.6.11(大分市)
スジグロシロチョウ
Artogeia melete melete
(Menetries, 1857)
○
分布:日本全土
○
前翅長:24〜35mm
○
時期:4月〜10月
モンシロチョウによく似ていますが、翅脈が黒いので見分けられます。やや大きくゆるやかに飛びます。良く似たエゾ(ヤマト)スジグロシロチョウがあります。
♀2009.6.12(大分市)
♂2008.10.15(大分市)
モンキチョウ
Colias erate poliographus
Motschulsky, 1860
○
分布:日本全土
○
前翅長:22〜33mm
○
時期:3月〜11月
♂は黄色く、♀は白いシロチョウの仲間です。♀は黄色いタイプもあります。前翅表に黒い斑、後翅表に橙赤色の斑があります。低地から亜高山帯の牧草地・公園・河原の草地などで見られます。幼虫はマメ科のシロツメクサ・アカツメクサ・レンゲなどを食べます。
♀2009.4.17(久住町)
ムモン型♂2010.7.9(農業文化公園)
ウスキシロチョウ
Catopsilia pomona
(Fabricius, 1775)
○
分布:奄美大島以南(本州まで迷チョウとして飛来)
○
前翅長:28〜40mm
○
時期:
薄黄色でモンシロチョウよりもやや大きな熱帯系シロチョウです。ギンモン型とムモン型があり、ギンモン型は前翅と後翅の裏面に銀紋があります。6月以降、気流などに乗って大群が移動するのはギンモン型が多いといわれます。幼虫はマメ科のナンバンサイカチ(ゴールデンシャワー)の葉を食べます。
ギンモン型♀2010.7.9(農業文化公園)
ムモン型♀2010.7.9(農業文化公園)
♂2017年4月(与那国島)橋本さん撮影
ナミエシロチョウ
Appias paulina
(Cramer, [1777])
○
分布:奄美大島以南(九州まで迷チョウとして飛来)
○
前翅長:32mm
○
時期:
♂は黄色と黄白色、♀はさらに黒色の模様が入る熱帯系シロチョウです。幼虫はトウダイグサ科のツゲモドキを食べます。
♀2017年4月(与那国島)橋本さん撮影
飼育♀2010.6.13(農業文化公園)
♂2010.5.3(大分市)
ツマキチョウ
Anthocharis scolymus
Butler, 1866
○
分布:北海道から九州・対馬・屋久島
○
前翅長:20〜30mm
○
時期:3月下旬〜6月
♂は前翅端が橙色、♀は白色、前翅端が鋭くとがったシロチョウの仲間です。後翅裏は緑色の唐草模様があります。年一回、早春にだけ姿を現します。幼虫はアブラナ科のヤマハタザオ・イワハタザオ・ヤマガラシなどを食べます。
♀2009.5.1(中津市)
飼育♂2010.7.9(農業文化公園)
ツマベニチョウ
Hebomoia glaucippe
(Linnaeus, 1758)
○
分布:九州南部以南
○
前翅長:40〜55mm
○
時期:
翅表は白色で前翅端が赤い大型のシロチョウの仲間です。♀の地色は白色から灰白色まで変異があります。渓流沿いや花園でよく見られます。ランタナ・ハイビスカスなどの花をを好む。幼虫はギョボクの葉を食べます。
飼育♂2010.6.13(農業文化公園)
飼育♀2010.8.22(農業文化公園)
夏型2008.8.4(一の宮町)
キタキチョウ(旧キチョウ)
Eurema mandarina mandarina
(de l'Orza, 1869)
○
分布:本州以南〜南西諸島
○
前翅長:18〜27mm
○
時期:一年中(成虫越冬)
本土のキチョウはキタキチョウへと種名が変わりました。
平地、山地の草地・林縁などで秋になるとよくみられます。成虫越冬します。幼虫の食樹はマメ科のネムノキ・メドハギなど。
秋型2010.3.22(大分市)
飼育秋型2009.11.22(農業文化公園)
キチョウ(ミナミキチョウ)
Eurema hecabe hecabe
(Linnaeus, 1758)
○
分布:奄美大島以南の南西諸島
○
前翅長:23mm
○
時期:一年中(成虫越冬)
奄美大島以南でみられるキタキチョウによく似たチョウです。キタキチョウと混生しているようです。秋型では裏面の褐色斑が前種よりもさらに発達します。幼虫はマメ科のハマセンナ・モクセンナを食べます。
夏型♂2009.8.23(九重町)
ツマグロキチョウ
Eurema laeta betheseba
(Janson, 1878)
○
分布:本州から屋久島
○
前翅長:20mm
○
時期:一年中(成虫越冬)
前翅端が黒色でキタキチョウに良く似たチョウです。秋型は翅頂がとがり、後翅裏に褐色の線が入ります。低地から山地にかけての河原・草地にすみます。幼虫の食草はカワラケツメイです。
環境省カテゴリ:絶滅危惧U類(UV)
都道府県RDB:大分県準絶滅危惧(NT)
夏型♀2009.8.11(久住町)
秋型2009.9.28(佐賀関町)
2008.8.4(一の宮町)
ヒメシロチョウ
Leptidea amurensis
(Menetries, 1858)
○
分布:北海道・本州・九州
○
前翅長:17〜28mm
○
時期:4月〜10月
前翅表に黒い斑のある白いシロチョウの仲間です。明るい草原や湿地などで見られます。幼虫はマメ科のツルフジバカマを食べます。
環境省カテゴリ:絶滅危惧U類(UV)
都道府県RDB:大分県絶滅危惧TB類(EN)
2017年4月(与那国島)橋本さん撮影
クロテンシロチョウ
Leptosia nina
(Fabricius, 1793)
○
分布:与那国島・西表島・石垣島に定着
(他の地域では迷蝶)
○
前翅長:mm
○
時期:
幼虫はフウチョウソウ科のギョボクなどを食べる。
セセリチョウ科
2009.7.24(九重町)
アオバセセリ
Choaspes benjaminii japonica
(Murray, 1875)
○
分布:本州以南
○
前翅長:25mm
○
時期:4月〜10月
大型のセセリチョウです。翅は光沢のある青緑色で後翅の下に橙色があります。樹林周辺にすみ直線的に速く飛びます。幼虫の植樹はアワブキ科のヤマビワ・アワブキなど。
2017年4月(石垣島)橋本さん撮影
タイワンアオバセセリ
Badamia exclamationis
(Fabricius, 1775)
○
分布:八重山諸島(本州以南に迷蝶)
○
前翅長:mm
○
時期:
幼虫はキントラノオ科のコウシュンカズラを食べる。
2013.7.18(宇目町)
キバネセセリ
Bibasis aquilina
(Speyer, 1879)
○
分布:
○
前翅長:mm
○
時期:月
2010.3.22(大分市)
ミヤマセセリ
Erynnis montanus
(Bremer, 1861)
○
分布:北海道から九州
○
前翅長:18mm
○
時期:3月〜4月
2003.9.13(春野町)
ダイミョウセセリ
Daimio tethys tethys
(Menetries, 1857)
○
分布:北海道から九州
○
前翅長:18mm
○
時期:4月〜10月
翅を開いてとまる黒褐色のセセリチョウで、普通に見られます。地色の黒褐色に白斑があります。葉の裏側に隠れるようにとまることもあります。幼虫はヤマノイモ科のヤマイモ・オニドコロ・ナガイモなどの葉を食べます。
2017年4月(石垣島)橋本さん撮影
コウトウシロシタセセリ
Tagiades trebellius martinus
Plotz, 1884
○
分布:八重山諸島
○
前翅長:mm
○
時期:
幼虫はヤマノイモ科のソメモノイモ・マルバトコロを食べる。
2008.8.16(大分市)
クロセセリ
Notocrypta curvifascia
(C. Felder et R. Felder, 1862)
○
分布:九州以南(近年、近畿・四国の一部)
○
前翅長:20mm
○
時期:4月〜10月
幼虫の食草はショウガ科。
2009.7.24(九重町)
キマダラセセリ
Potanthus flavus
(Murray, 1875)
○
分布:北海道から九州・トカラ列島
○
前翅長:14mm
○
時期:5月〜10月
幼虫はススキなどを食べます。
2009.7.24(九重町)
2003.9.13(春野町)
♂2009.6.23(庄内町)
ヒメキマダラセセリ
Ochrodes ochraceus
(Bremer, 1861)
○
分布:北海道から九州
○
前翅長:13mm
○
時期:5月〜9月
幼虫の食草はイネ科のチヂミザサ・ヤマカモジグサなど。
♀2009.6.23(庄内町)
2017年4月(与那国島)橋本さん撮影
ネッタイアカセセリ
Telicota colon stinga
Evans, 1949
○
分布:八重山諸島(沖縄本島に迷蝶)
○
前翅長:mm
○
時期:
幼虫はイネ科のススキ・ハチジョウススキ・チガヤ等を食べる。
♂2009.7.18(庄内町)
スジグロチャバネセセリ
Thymelicus leoninus leoninus
(Butler, 1878)
○
分布:北海道から九州
○
前翅長:14〜18mm
○
時期:7月〜8月
地色が赤橙色、翅脈は黒褐色のセセリチョウです。外縁の黒褐色帯は♂は狭く、♀は太い。♀はヘリグロに似ています。幼虫の食草はイネ科のカモジグサやカヤツリグサ科。
環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
都道府県RDB:大分県絶滅危惧U類(VU)
2009.7.24(九重町)
ヘリグロチャバネセセリ
Thymelicus sylvaticus sylvaticus
(Bremer, 1861)
○
分布:北海道から九州
○
前翅長:12mm
○
時期:6月〜8月
スジグロに似たセセリチョウです。前種に比べて地色が淡く、外縁の黒褐色帯もうすめです。 幼虫の食草はイネ科のヒメノガリヤス・ヤマカモジグサやカヤツリグサ科。
2007.8.18(豊後大野市)
ホソバセセリ
Isoteinon lamprospilus lamprospilus
C. et R.Felder, 1862
○
分布:北海道から九州
○
前翅長:17mm
○
時期:6月〜9月
翅表は黒褐色で前翅に白斑があります。裏面は黄褐色で銀白紋がきれいに並びます。樹林周辺などで見られ、暗い林内にも来ます。幼虫はチガヤ・ススキなどを食べます。
2008.8.28(大分市)
2008.7.29(豊後大野市)
コチャバネセセリ
Thoressa varia
(Murray, 1875)
○
分布:北海道から九州
○
前翅長:14mm
○
時期:4月〜9月
幼虫の食草はタケ科のチマキザサ・ミヤコザサなど。
2003.7.9(春野町)
チャバネセセリ
Pelopidas mathias oberthueri
Evans, 1937
○
分布:本州以南
○
前翅長:16mm
○
時期:4月〜11月
幼虫はチガヤ・ススキなどを食べます。
2009.8.23(九重町)
ミヤマチャバネセセリ
Pelopidas jansonis
(Butler, 1878)
○
分布:本州〜九州
○
前翅長:17mm
○
時期:3月〜10月
2013.7.21(九重町)
オオチャバネセセリ
Pelopidas pellucida
○
分布:本州〜九州
○
前翅長:mm
○
時期:6月〜10月
2010.12.27(沖縄本島)
ユウレイセセリ
Borbo cinnara
(Wallace, 1866)
○
分布:沖縄本島以南
○
前翅長:16mm
○
時期:4月〜11月
林縁の少し暗い草地に棲む熱帯系のセセリチョウです。幼虫はイネ科草本を食べます。
2007.8.21(由布市)
イチモンジセセリ
Parnara guttata guttata
(Bremer et Grey, 1852)
○
分布:日本全土
○
前翅長:15〜21mm
○
時期:4月〜11月
幼虫はイネの害虫として有名です。翅の裏面は黄褐色で後翅には白斑が4つ直線上に並びます。8月以降の秋型は大型になり、地色が暗くなります。低地から山地まで普通に見れます。幼虫の食草はイネ科のイネ・チガヤ・ススキなど。
2009.8.5(九重町)
ギンイチモンジセセリ
Leptalina unicolor
(Bremer et Grey, 1852)
○
分布:北海道から九州
○
前翅長:14mm
○
時期:4月〜9月
環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
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