春夏秋冬の
昆虫写真館
タマムシの仲間1
タマムシ科(タマムシ・ムツボシタマ・ナカボソタマ等)
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タマムシ科
(Buprestidae)
タマムシ亜科 (Buprestinae)
2008.8.25(大分市)T氏 撮影
タマムシ(ヤマトタマムシ)
Chrysochroa fulgidissima fulgidissima
(Schonherr, 1817)
○
分布:本州から屋久島(他の亜種は対馬・南西諸島など)
○
全長:30〜41mm
○
時期:7月〜9月
大型でタマムシの代表的な種です。体は緑色・青・紫などの金属光沢があり美しい昆虫です。幼虫はエノキ・サクラ・カキ・などの材部を食べます。
2010.7.15(犬飼町)
2008.9.20(大分市)e
ウバタマムシ
Chrysochroa japonica japonica
(Gory, 1840)
○
分布:本州から屋久島・対馬(他の亜種は南西諸島など)
○
全長:24〜40mm
○
時期:
タマムシと同じくらい大きなタマムシです。タマムシのように綺麗でなく木の幹のような渋い模様をしています。幼虫はマツなどの針葉樹の枯れ木などを食べます。奄美大島以南にはアオウバタマムシという緑色の亜種が分布しています。近似種に翅先が丸めのサツマウバタマムシがあります。
2012.5.13(大分市)
アオマダラタマムシ
Nipponobuprestis amabilis
(Snellen van Vollenhoven, 1864)
○
分布:本州から九州・対馬
○
全長:17〜29mm
○
時期:
中型のタマムシで青や緑の金属光沢があります。上翅に凹陥紋があり、クロマダラタマムシと見分けられる。幼虫はサクラ・ツゲなどの老木の材部を食べます。
2008.7.23(中津市)
2010.5.3(大分市)
2020年6月(佐賀市)竹田さん撮影
クロマダラタマムシ
Nipponobuprestis querceti
(E.Saunders, 1873)
○
分布:本州から九州
○
全長:18〜28mm
○
時期:
アオマダラタマムシに似た種で上翅に凹陥紋がない。
都道府県RDB:大分県絶滅危惧TB類(EN)
死骸2012.11月
2012年宮崎さん撮影
2011.8.4(佐伯市)
アヤムネスジタマムシ
Chrysodema lewisii
E.Saunders, 1873
○
分布:本州から八重山諸島〜台湾
○
全長:18〜26mm
○
時期:
金属光沢のある茶色と緑色のタマムシ。上翅外側は黄色く縁取られる。新鮮な個体は体全体が黄色い粉で覆われる。南方系の種で海岸線・平地のシイ等の衰弱木に集まる。
都道府県RDB:大分県準絶滅危惧(NT)
2012年
アオタマムシ
Eurythyrea tenuistriata
Lewis, 1892
○
分布:本州から九州
○
全長:17〜28mm
○
時期:7月〜8月
体全体が強い金緑色で上翅の外側は金紅色のタマムシ。幼虫はモミの伐採木・衰弱枝を食べる。局地的分布で少ない。
都道府県RDB:大分県情報不足(DD)
2003.7.22(春野町)
クロタマムシ日本亜種
Buprestis haemorrhoidalis japanensis
E.Saunders, 1873
○
分布:日本全土(他の亜種はユーラシア大陸など)
○
全長:14〜22mm
○
時期:
中型のタマムシで黒色に薄っすらと緑や青の金属光沢がある。幼虫はマツ類など針葉樹の倒木を食べる。♂には顔面が赤くなるタイプがある。
赤面型♂2012.7.15(宇目町)
同左赤面型♂2012.7.15(宇目町)
(北海道)堤内氏標本
フタオタマムシ
Dicerca furcata aino
Lewis, 1893
○
分布:北海道(他亜種は朝鮮・サハリン・中国北部からヨーロッパ)
○
全長:17〜23mm
○
時期:
(神奈川県)堤内氏標本
トゲフタオタマムシ
Dicerca tibialis
Lewis, 1892
○
分布:本州から九州
○
全長:10〜15mm
○
時期:
幼虫は枯れたモミを食べる。
(長野県)堤内氏標本
クロコモンタマムシ
Descarpentriesina chinensis cupreomaculata
○
分布:北海道・本州〜朝鮮・中国
○
全長:12〜17mm
○
時期:
堤内氏標本
ヤノコモンタマムシ
Descarpentriesina chinensis yanoi
(Y.Kurosawa, 1963)
○
分布:本州西部
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全長:mm
○
時期:
クロコモンタマムシの西日本亜種。
2012年
キンヘリタマムシ
Poecilonota pretiosa
○
分布:北海道から九州〜韓国・モンゴル・シベリア・中国
○
全長:mm
○
時期:
堤内氏標本
エサキキンヘリタマムシ
Poecilonota kamikochiana
(Obenberger, 1940)
○
分布:北海道・本州
○
全長:9〜16mm
○
時期:
2009.7.28(久住町)
マスダクロホシタマムシ
Ovalisia vivata
(Lewis, 1892)
○
分布:本州から屋久島
○
全長:7〜13mm
○
時期:
体は金・赤・緑の金属光沢をもつ美しいタマムシです。個体により赤が多いものや緑が多いものなどあります。成虫はヒノキの葉を食べ、産卵にスギ・ヒノキの伐採木に集まります。
2011.5.13(屋久島)
堤内氏標本
キュウシュウクロホシタマムシ
Ovalisia vivata
(Lewis, 1892)
○
分布:九州から琉球〜台湾・中国・ベトナム
○
全長:6〜11mm
○
時期:
ムツボシタマムシ亜科 (Chrysobothrinae)
♂2011.5.27(大分市)
ヒメヒラタタマムシ
Anthaxia proteus
E.Saunders, 1873
○
分布:北海道から屋久島・対馬
○
全長:3〜5.5mm
○
時期:5〜8月
マツの衰弱木や立枯に集まる。
♀2015.6.20(佐伯市)
♀2015年金只さん撮影
フチトリヒメヒラタタマムシ
Anthaxia primorjensis
Obenberger, 1935
○
分布:北海道・本州・九州・対馬
○
全長:3〜5mm
○
時期:
体色は大部分が黒く、♂は頭部と前胸背側縁が緑色を帯び、♀は前胸背側縁が赤い。腹部背板の両側は赤い。カシワ・クヌギ・コナラ・クリ等に集まります。
都道府県RDB:大分県絶滅危惧TB類(EN)
2010.7.5(湯布院町)
ムツボシタマムシ
Chrysobothris succedanea
E.Saunders, 1873
○
分布:北海道から屋久島・対馬
○
全長:7〜12mm
○
時期:5月〜8月
上翅に6つ凹陥紋のあるムツボシタマムシの仲間。この仲間はどれもよく似ています。前胸部の幅が頭部へ向かう程細くなり、前胸部と上翅の隙間が少ない。広葉樹の伐採木や枯れ木に集まる。
2010.7.1(九重町)
2011.5.4(対馬市)
ツシマムツボシタマムシ
Chrisobothris samura
i
Obenberger, 1935
○
分布:本州・九州・対馬〜韓国・中国
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全長:11mm
○
時期:
上翅に凹陥紋が4つから6つあり、一見暗い金属光沢のタマムシ。伐採木の上を小刻みに動き回ります。
斑紋消失型2011.7.8(山都町)
斑紋消失型2010.5.30(庄内町)
2012.8.19ka
ヤマムツボシタマムシ
Chrysobothris igai
Y.Kurosawa, 1948
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分布:本州から九州
○
全長:9〜13mm
○
時期:
ナガタマムシ亜科 (Agrilinae)
2010.7.11(庄内町)
ミヤマナカボソタマムシ
Coraebus daisenesis
Miwa, 1940
○
分布:本州から九州
○
全長:10〜13mm
○
時期:
2009.5.28(久住町)
シロオビナカボソタマムシ
Coroebus quadriundulatus
Motschulsky, 1866
○
分布:北海道から九州
○
全長:6〜9mm
○
時期:
体全体が暗緑色の強い金属光沢で翅の先端部近くに白い細帯が2本あるナガボソタマムシです。時々青みの強い個体もみられます。キイチゴ類の葉上でよくみられます。
青味がかった個体2010.7.11(庄内町)
2011.5.15(屋久島)
ルリナカボソタマムシ
Coraebus niponicus
Lewis, 1894
○
分布:南九州から屋久島・奄美大島
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全長:8〜11mm
○
時期:
ブルーの金属光沢が美しい南方系のナカボソタマムシ。林縁などでホウロクイチゴ等の葉を食べる。
2011.6月
カラカネナカボソタマムシ
Coroebus ignotus ignotus
E.Saunders, 1873
○
分布:本州から沖縄
○
全長:9〜13mm
○
時期:
2011.6月
サビナカボソタマムシ
Coraebus ishiharai
Y. Kurosawa, 1953
○
分布:本州・九州
○
全長:10〜13mm
○
時期:
地味な色合いのナカボソタマムシ。褐色から青味のあるものまでみられる。山地でヤマボウシに集まる。
(大分県)堤内氏標本
ホソナカボソタマムシ
Coraebus sakagutii
Y. Kurosawa, 1963
○
分布:本州・九州
○
全長:6〜7mm
○
時期:
ナワシロイチゴに付く小型のナカボソタマムシ。
2013.6月ka
ルイスナカボソタマムシ
Coraebus rusticans rusticans
Lewis, 1893
○
分布:北海道から九州
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全長:8〜11mm
○
時期:6月〜8月
上翅の斑紋はサビナカボソタマムシに似るが、体型は太短いナカボソタマムシ。山地でハンノキ類に集まる。
2015.6月ka
アマミナカボソタマムシ
Coraebus amamianus
Y. Kurosawa, 1985
○
分布:九州・奄美大島
○
全長:9mm前後
○
時期:
2013.7月ka
ムネアカチビナカボソタマムシ基亜種
Nalanda rutilicollis rutilicollis
(Obenberger, 1914)
○
分布:本州から奄美大島(他の亜種は琉球以南〜台湾)
○
全長:4〜5mm
○
時期:
頭部と前胸背は金色〜赤金色、上翅は緑青色の金属光沢がある小さなナカボソタマムシ。アカメガシワをホストとして葉上で見られる。
2014.7月ka
アヤムナビロタマムシ基亜種
Sambus quadricolor quadricolor
E. Saunders, 1873
○
分布:猿島・静岡県・九州から沖縄諸島
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全長:6mm前後
○
時期:
オオイタビ・イチジク・イヌビワ・イタビカズラ等で見られる。
2021年竹田さん採集
ホソクリタマムシ
Toxoscelus matobai
Toyama, 1985
○
分布:本州から九州
○
全長:4〜4.5mm
○
時期:
2013.8月ka
クリタマムシ
Toxoscelus auriceps auriceps
(E.Saunders, 1873)
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分布:北海道からトカラ諏訪瀬島
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全長:3.5〜6mm
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時期:6月〜8月
幼虫はクリ・コナラ・クヌギ等の枯枝を食べる。成虫は葉上で見られる。
2013.7月ka
カラカネクリタマムシ
Toxoscelus sasakii
Y.Kurosawa
○
分布:九州・対馬
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全長:mm
○
時期:
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