春夏秋冬の
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カメムシの仲間(3)
ツノカメムシ科・ツチカメムシ科・マルカメムシ科・キンカメムシ科等
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ツノカメムシ科 (Acanthosomatidae)
♂2011.4.2(大分市)
セアカツノカメムシ
Acanthosoma denticauda
Jakovlev, 1880
○
分布:北海道から九州〜中国・朝鮮・東シベリア
○
体長:14〜18mm
○
時期:4月〜10月
最も普通に見られるツノカメムシです。青緑色の体に小楯板・腹部背面が赤褐色で綺麗。ミズキ・スギ・ヤシャブシなどの実に集まる。
♀2009.7.30(庄内町)
♂腹面2011.4.2(大分市)
♂2010.6.24(庄内町)
ハサミツノカメムシ
Acanthosoma labiduroides
Jakovlev, 1880
○
分布:北海道から九州〜中国・朝鮮・東シベリア
○
体長:17〜19mm
○
時期:5月〜11月
緑色で胸部の両端が朱色に突出したツノカメムシの仲間です。♂の生殖節は大きなハサミ状になっています。良く似たヒメハサミツノカメムシのハサミは後方へ広がりますが、本種ではほぼ平行になっています。
♀2009.6.11(久住町)
2011.11.16(庄内町)
♂2012.4.24(庄内町)
ヒメハサミツノカメムシ
Acanthosoma forficula
Jakovlev, 1880
○
分布:北海道から九州〜朝鮮・東シベリア
○
体長:14〜16mm
○
時期:
ハサミツノカメムシに良く似たカメムシです。前胸背側角の先端は赤色ですが緑のままの個体もあります。山地のミズキ・ウコギ・ツタウルシなどの実を吸います。
♂2012.6.6(九重町)
フトハサミツノカメムシ
Acanthosoma crassicauda
Jakovlev, 1880
○
分布:
○
体長:mm
○
時期:
死骸2009.7.23(久住町)
オオツノカメムシ
Acanthosoma giganteum
Matsumura, 1913
○
分布:本州から九州〜朝鮮・台湾
○
体長:16〜18mm
○
時期:
体全体が鮮緑色で、鋭く尖った側角は赤い綺麗なツノカメムシ。かなり少ない種でめったに見れない。ケンポナシやミズキに集まる。
♂2010.11.14(庄内町)
ツノアカツノカメムシ
Acanthosoma haemorrhoidale angulatum
Jakovlev, 1881
○
分布:北海道から九州〜中国・シベリア東部
○
体長:14〜17mm
○
時期:
ミヤマツノカメムシに良く似たツノカメムシの仲間。ミヤマよりも前胸背側角の突出が大きくなるのが特徴。なかなか見れない種で局地的分布。
♀2010.11.14(庄内町)
♀2012.8.30(九重町)
♀2013.8.11(豊後大野市)ka
エゾツノカメムシ
Acanthosoma expansum
Horvath, 1905
○
分布:北海道から九州
○
体長:12〜15mm
○
時期:5月〜10月
ミズキ科のミズキ、レンプクソウ科のニワトコで見られる。
2010.5.30(九重町)e
モンキツノカメムシ
Sastragala scutellata
(Scott, 1874)
○
分布:本州・四国・九州〜朝鮮
○
体長:12〜14mm
○
時期:
エサキモンキツノカメムシによく似ていますが、前胸背側角がより大きく突出しています。小楯板の黄白色斑は中央の切れ込みがありません。エサキよりも高い山地でみられます。
2009.5.13(朝地町)
エサキモンキツノカメムシ
Sastragala esakii
Hasegawa, 1959
○
分布:本州・四国・九州〜朝鮮
○
体長:10〜14mm
○
時期:1年中
美しいツノカメムシの1種です。モンキツノカメムシに似ていますが、小楯板にハート型の黄白色の紋があります。平地から山地のミズキ・ハゼノキ・カラスザンショウなどの樹上で生活します。♀は葉の裏に卵を産みつけ、その卵を保護します。
♂2012.8.7(緒方町)
ヒメツノカメムシ
Elasmucha putoni
Scott, 1874
○
分布:北海道kら九州
○
体長:7.5〜9.5mm
○
時期:5月〜10月
小型で普通に見れるツノカメムシの仲間。色彩変異が多く、緑色・黄褐色・赤褐色などさまざま。また小楯板がセグロヒメツノのように黒い個体もいる。幼虫はクワ・ヤマグワなどの実を吸う。♀親は卵から幼虫初期まで付き添って守る。
2009.9.13(久住町)
♀2012.8.30(庄内町)
2010.11.14(庄内町)
セグロヒメツノカメムシ
Elasmucha signoreti
Scott, 1874
○
分布:北海道から九州〜東シベリア
○
体長:6〜8mm
○
時期:6月〜7月
鋭く突出した(個体により突出の少ないものもある)黒い前胸背側角と小楯板 の黒い紋が特徴的なヒメツノカメムシの仲間です。山地のノリウツギの花やアセビの果実に集まる。
交尾2012.7.7(庄内町)
2011.5.19(大分市)
ベニモンツノカメムシ
Elasmostethus humeralis
Jakovlev, 1883
○
分布:北海道・本州・四国・九州〜朝鮮・中国・東シベリア
○
体長:11mm
○
時期:
黄緑と赤褐色のきれいなツノカメムシで、良く似た数種がいますが、本種は普通にみられます。山地でセリ科植物のハナウドなどの花穂上によくみられます。
2010.11.23(庄内町)
セグロベニモンツノカメムシの仲間?
Elasmostethus
○
分布:
○
体長:mm
○
時期:
2010.11.14(庄内町)
新成虫と幼虫2010.11.14(庄内町)
アオモンツノカメムシ
Elasmostethus nubilum
(Dallas, 1851)
○
分布:本州から九州・南西諸島
○
体長:7〜9mm
○
時期:4〜10月
緑色に赤褐色の斑紋のあるツノカメムシです。よく似た仲間が多い。ウコギ科のヤツデ・タラノキ・ウドなどの花や実に集まる。ヒメアオモンとの比率は西日本ではアオモンが多くなり、北へ行くほどヒメアオモンが多くなるらしい。
♂2012.8.25(九重町)
ヒメアオモンツノカメムシ
Elasmostethus rotundus
Yamamoto, 2003
○
分布:
○
体長:7.5〜8mm
○
時期:
緑色に赤褐色の斑紋のあるツノカメムシです。よく似た仲間が多い。ヤマウドなどウコギ科植物に寄生するようです。
♂2009.10.15(久住町)
♀2012.8.13(宇目町)
ツチカメムシ科 (Cydnidae)
♀2012.5.29(庄内町)
ツチカメムシ
Macroscytus japonensis
(Scott, 1874)
○
分布:
○
体長:mm
○
時期:
2008.6.24(佐土原市)
マルツチカメムシ
Microporus nigritus
(Fabricius, 1794)
○
分布:北海道・本州・四国・九州〜朝鮮・中国・ヨーロッパ
○
体長:4.5〜5.5mm
○
時期:
全身黒色の小型のツチカメムシで他の種よりも円形に近いです。雑草のある地中で生活しています。
2012.5.15(庄内町)
ヒメツヤツチカメムシ
Chilocoris piceus
Signoret, 1883
○
分布:
○
体長:mm
○
時期:
2009.4.7(大分市)
ミツボシツチカメムシ
Adomerus triguttulus
(Motschulsky, 1866)
○
分布:北海道・本州・四国・九州〜朝鮮・中国・東シベリア
○
体長:4〜6mm
○
時期:
黄銅色の光沢がある黒色のツチカメムシで、小楯板の先と翅の中心部に計3個の白点があります。5月頃にオドリコソウなどの植物でみられます。♀は地上の小さいくぼみに産卵し、卵を守ります。
2011.8.27(九重町)
フタボシツチカメムシ
Adomerus rotundus
(Hsiao, 1977)
○
分布:本州・九州
○
体長:mm
○
時期:
2009.5.1(中津市)
シロヘリツチカメムシ
Canthophorus niveimarginatus
(Scott, 1874)
○
分布:本州から九州
○
体長:11〜14mm
○
時期:
体色は黒色で光沢が強く、側縁は黄白色で細く縁取られている。数少ないツチカメムシで地表性のため見つけにくい。
環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
都道府県RDB:大分県絶滅危惧U類(VU)
2011.5.30(九重町)
マダラツチカメムシ
Trigomegas variegatus
(Signoret, 1883)
○
分布:
○
体長:mm
○
時期:
2009.5.31(庄内町)
ベニツチカメムシ
Parastrachia japonensis
(Scott)
○
分布:本州から九州・沖縄本島
○
体長:16〜20mm
○
時期:
体色は赤地に黒い紋のある大型で丸いツチカメムシです。照葉樹林に生息します。幼虫はボロボロノキの実に集まる。
都道府県RDB:大分県準絶滅危惧(NT)
ノコギリカメムシ科 (Dinidridae)
2009.6.12(庄内町)
ノコギリカメムシ
Megymenum gracilicorne
Dallas, 1851
○
分布:本州からトカラ列島
○
体長:13〜16mm
○
時期:
体全体が黒褐色で、腹部の外縁はのこぎり状のカメムシ。平地でカラスウリ・キカラスウリの茎に寄生します。夏に新成虫となり翌年まで土中で休眠する。
マルカメムシ科 (Plataspidae)
2007.11.7(大分市)
マルカメムシ
Megacopta punctatissima
(Montandon, 1894)
○
分布:本州・四国・九州〜中国
○
体長:5.0〜5.5mm
○
時期:
体は光沢のある暗褐色で、小楯板に斑紋がありません。成虫で越冬します。秋に人家などにたくさん飛んでくることがあり、臭いのできらわれます。
2009.5.30(久住町)
タデマルカメムシ
Coptosoma parvipictum
Montandon, 1893
○
分布:本州・四国・九州〜台湾・中国
○
体長:4〜4.5mm
○
時期:
マルカメムシよりも小さな黒っぽいカメムシで、小楯板の両側に小さな黄色紋があります。翅の表面に荒い点刻があります。似た種がいくつかあります。イヌタデ・サクラタデなどのタデ科植物に寄生しますが少ない種です。
2009.6.11(久住町)
ヒメマルカメムシ
Coptosoma biguttulum
Motschulsky, 1859
○
分布:日本全土〜朝鮮・中国・アムール
○
体長:3.5〜4.5mm
○
時期:
マルカメムシよりも小さな黒っぽいカメムシで、小楯板の両側にやや大きめの黄色紋があります。ハギ類でみられます。
キンカメムシ科 (Scutelleridae)
2010.12.28(沖縄本島)
ナナホシキンカメムシ
Calliphara exellens
(Burmeister)
○
分布:奄美大島から沖縄〜中国・東南アジア
○
体長:17mm
○
時期:一年中(成虫越冬)
体色は金緑色の金属光沢に黒い斑紋の入ったキンカメです。肢の基部は赤く、他は青く光る。南方系の種で沖縄以南に分布します。クスノハカエデやオオバギに寄生し、冬は集団越冬する。良く似たハラアカナナホシキンカメは下面が赤い。またミヤコキンカメムシはかなり小さい。
同上2010.12.28(沖縄本島)
2009.10.10(北浦町)
オオキンカメムシ
Eucorysses grandis
(Thunberg, 1783)
○
分布:本州・四国・九州・沖縄〜朝鮮・中国・東南アジア
○
体長:20〜25mm
○
時期:一年中(成虫越冬)
オレンジ色に紫黒色の斑紋のある美しいキンカメです。腹部はピンクの縞模様になっています。アブラギリに群れて吸汁します。秋に海岸線の半島などでよく見られる。冬は集団越冬する。
同上2009.10.10(北浦町)
2009.10.10(北浦町)
2009.10.10(門川町)
アカギカメムシ
Cantao ocellatus
(Thunberg,1784)
○
分布:四国南部・九州南部・沖縄〜台湾・東南アジア
○
体長:19〜25mm
○
時期:一年中(成虫越冬)
黄褐色から赤色の地色に黒い紋のあるキンカメの仲間です。この黒い紋は消失するものもいます。また胸部に棘のある個体もいます。アカメガシワで発生します。地球温暖化の影響でしょうか?徐々に分布域が北上しています。冬は集団越冬する。
有棘2010.10.10(大分市)
群れ2009.10.10(門川町)
幼虫2010.10.10(大分市)
幼虫2010.10.10(大分市)
2009.6.14(久住町)e
アカスジキンカメムシ
Poecilocoris lewisi
Distant, 1883
○
分布:本州・四国・九州〜朝鮮・中国
○
体長:17〜20mm
○
時期:6月〜
体は光沢のある緑色に赤やピンクの線の入ったキンカメです。たまに色違いも見られる。フジ・ミズキ・ハゼノキ等の広葉樹の樹液や実を吸う。
2010.9.5(湯布院町)e
2011.6.14(庄内町)
終齢幼虫2009.5.29(久住町)
幼虫2009.8.29(庄内町)
♀2009.11.22(沖縄本島)
ラデンキンカメムシ(仮称)
Scutellera amethystina
○
分布:南西諸島に侵入〜台湾など東洋区
○
体長:mm
○
時期:月
見る角度によって緑からオレンジ色に変化する金属光沢と黒色の綺麗な細長いキンカメの仲間です。近年、沖縄で見つかっているようです。温暖化の影響で台湾から飛来したのかもしれません。
♂2009.11.22(沖縄本島)
2011.10.26(大分市)
チャイロカメムシ
Eurygaster testudinaria
(Geoffroy, 1785)
○
分布:本州から九州
○
体長:9〜11mm
○
時期:4月〜10月
全身茶色で金属光沢のない地味なキンカメムシの仲間。イネ科植物を吸汁する。
2011.6.14(湯布院町)
クヌギカメムシ科 (Urostylidae)
2008.7.6(大分市)
クヌギカメムシの1種
○
分布:
○
体長:〜mm
○
時期:
♂生殖節2009.6.8(久住町)
サジクヌギカメムシ
Urostylis striicornis
Scott, 1874
○
分布:
○
体長:〜mm
○
時期:
2011.8.23(玖珠町)
ナシカメムシ
Urochela luteovaria
Distant, 1881
○
分布:北海道から九州〜朝鮮・中国
○
体長:10〜13mm
○
時期:6月〜10月
体は褐色に黒や黄白色の斑紋の入ったカメムシ。サクラ・リンゴ・ナシ等の樹上にすむ。
2010.5.30(九重町)
ヨツモンカメムシ
Urochela quadrinotata
(Reuter, 1881)
○
分布:北海道から九州〜朝鮮・東シベリア
○
体長15mm
○
時期:8月〜4月(成虫越冬)
体全体が暗赤褐色で4つの黒点のあるカメムシ。山地でオヒョウ・ニレなどの樹上にすむ。
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