カメムシ

春夏秋冬の昆虫写真館
			カメムシの仲間（１）サシガメ科・マキバサシガメ科・ヘリカメムシ科・ヒメヘリカメムシ科等		昆虫トップページ

　サシガメ科 (Reduviidae)
　クビアカサシガメ亜科 (Reduvinae)

２００９．６．６（大分市）

クビアカサシガメ
Reduvius humeralis (Scott, 1874)

○分布：本州～沖縄・台湾
○体長：15～16mm
○時期：5月～6月

大型のサシガメで、体は黒く長い毛でおおわれています。前胸背の後半は朱色で中に黒い紋があります。主に樹上で生活します。

　クロサシガメ亜科 (Peiratinae)

２０１３．１．２５（大分市）	クロサシガメ Peirates cinctiventris Horvath, 1879 ○分布：本州から九州 ○体長：12mm前後 ○時期：成虫越冬
２０１２．６．６（九重町）	クロモンサシガメ Peirates turpis Walker, 1873 ○分布：本州から九州・南西諸島 ○体長：13.5～15mm ○時期：5月～9月全身真っ黒で、ふつうは翅が退化し短くなっています。山間部でよくみられます。平地では翅の基部が黄褐色のよく似たクロサシガメがみられます。
２００９．５．３１（庄内町）
２０１６．１０．２（大分市）	キイロサシガメ Sirthenea flavipes (Stal, 1855) ○分布：本州以南～朝鮮・中国・台湾・ ○体長：18～20mm ○時期：月体色は褐色味のある黄色に黒色の模様が入る。水田などの湿った環境を好みます。

　ビロウドサシガメ亜科 (Ectrychodiinae)

２００３．６．２３（春野町）	ビロードサシガメ Ectrychotes andreae (Thunberg, 1784） ○分布：本州・四国・九州～中国・朝鮮 ○体長：11～14mm ○時期：頭部と胸部は光沢のある黒青色で、腹の外側が朱色です。都道府県RDB：大分県情報不足（DD）
２０１１．６．９（九重町）	クビグロアカサシガメ Haematoloecha delibuta (Distant, 1883) ○分布：本州・四国・九州～中国・朝鮮 ○体長：6～10mm ○時期：7月～10月アカシマサシガメによく似たサシガメで前胸部が黒いのが特徴です。光沢のある黒地に赤がきれいです。
２０１２．４．１７（大分市）	アカシマサシガメ Haematoloecha nigrorufa (Stal, 1866) ○分布：本州から南西諸島 ○体長：10～15mm ○時期：クビグロアカサシガメの前胸部も赤くなったようなサシガメ。ヤスデ専門に捕食する狭食性です。
２０１１．６．２８（庄内町）	クロバアカサシガメ Labidocoris insignis Distant, 1883 ○分布：本州から九州 ○体長：mm ○時期：都道府県RDB：大分県情報不足（DD）
２０１９．８月（直入町）金只さん撮影	アシアカクロバサシガメ Labidocoris pectoralis (Stal) ○分布：本州・九州 ○体長：mm ○時期：

　アカサシガメ亜科 (Harpactorinae)

２０１２．５．１３（大分市）	アカサシガメ Cydnocoris russatus Stal, 1866 ○分布：本州・四国・九州～中国・朝鮮 ○体長：15mm ○時期：成虫で越冬し６月頃から体は朱色で個体により濃淡があります。足の黒色部も個体差があります。草の上や低木で小さな昆虫を刺して体液を吸います。
２００８．５．３０（大分市）	シマサシガメ Sphedanolestes impressicollis (Stal, 1861) ○分布：本州以南～中国・インド ○体長：13～16mm ○時期：5月～黒い体に白の縞が入ったサシガメです。草や低木の上で小さな甲虫やチョウの幼虫などに口吻を刺して体液を吸います。
２００９．５．２１（久住町）	ヤニサシガメ Velinus nodipes (Uhler, 1860) ○分布：本州・四国・九州 ○体長：12～16mm ○時期：5月～7月シマサシガメに似て黒地に白の縞のサシガメですが、光沢がありゴツゴツしています。アカマツやクロマツの幹などに生息し、昆虫類を捕食します。幼虫・成虫ともに松ヤニを体にこすり付けます。
２００３．６．４（塩江町）	ヨコヅナサシガメ Agriosphodrus dohrni (Signoret, 1862) ○分布：関東以西・四国・九州～中国・東南アジア ○体長：16～24mm ○時期：成虫は5月から体は光沢のある黒色で、腹部は横に広がり白黒の模様になります。サクラなどの樹幹で見られます。昭和初期に東南アジア・中国から貨物にまぎれて入ってきた外来種。集団で大きな昆虫を襲う習性があります。サクラなどの幹でしばしば見られます。
２０１７．８．２７（大分市）	トゲサシガメ Polididus perarmatus (Uhler, 1896) ○分布：本州から九州 ○体長：10mm ○時期：成虫越冬淡褐色で頭部から腹部・肢にトゲをもつサシガメです。河原・土手などの草地に生息します。
２００８．９．２（挾間町）
２００９．１０．３１（久住町）	オオトビサシガメ Isyndus obscurus (Dallas, 1850) ○分布：本州・四国・九州～中国・朝鮮 ○体長：20～26mm ○時期：体は茶褐色の大型のサシガメです。山間部の日当たりのよい樹上や草上でみられます。樹皮下などで越冬しますが、山小屋のなかでもみられることがあります。さされると激しく痛みます。
幼虫２００８．９．９（大分市）
２０１１．６．１９（米水津町）	ヒゲナガサシガメ Endochus stalianus ○分布：本州・九州・奄美大島 ○体長：15mm前後 ○時期：体は緑色をおびた黄褐色の細長いサシガメです。山地の林縁・林下の低木上などで見られます。
２０１０．１２．２８（沖縄本島）	キベリヒゲナガサシガメ Euagoras plagiatus (Burmeister, 1834) ○分布：南西諸島 ○体長：15mm前後 ○時期：赤と黒の細長いサシガメです。胸部の両側には黒くて鋭いトゲがあります。日当たりのいい草地に棲む普通種。
♂２０１２．７．１４（佐伯市）	キベリユミアシサシガメ Polytoxus selangorensis Miller, 1940 ○分布：本州から南西諸島 ○体長：6.5～8.2mm ○時期：
２００８．９．２０（大分市）	２０１９．９．７（竹田市）
２０１９．９．７（竹田市）	ウデワユミアシサシガメ Polytoxus aemillatus Ishikawa, 1998 ○分布：本州から九州 ○体長：8mm前後 ○時期：8月～河川や湿地のヨシ・スゲ等の低部位に生息する。晩夏に成虫となり早春に再び現れるようです。

　トビイロサシガメ亜科 (Stenopodinae)

２００８．９．３（庄内町）	クロトビイロサシガメ Oncocephalus breviscutum Renter ○分布： ○体長：～mm ○時期：
♀２０１８．７．１４（庄内町）	ホソサシガメ Pygolampis cognata Horvath, 1899 ○分布： ○体長：15～20mm ○時期：ミナミホソサシガメによく似ている。主に山地でアシ等の地表部に生息する。
♂２０１７．８．２７（大分市）	ミナミホソサシガメ Pygolampis foeda Stal ○分布：北海道から九州・南西諸島 ○体長：14～18mm ○時期：5月～9月ホソサシガメによく似ています。ホソサシガメは触角基節が頭部と同じ長さですが、ミナミはより長いです。山地よりも平地でみられます。
♂２００８．７．１１（大分市）
２０１２．７．１４（佐伯市）	ヒメトビサシガメ Staccia diluta (Stal, 1859) ○分布： ○体長：mm ○時期：

　アシナガサシガメ亜科 (Emesinae)

２０１１．４．９（庄内町）

アシナガサシガメの1種

○分布：
○体長：～mm
○時期：

　マキバサシガメ科 (Nabidae)
　マキバサシガメ亜科 (Nabinae)

２０１１．６．１４（庄内町）	アカマキバサシガメ Gorpis brevilineatus (Scott, 1874) ○分布：本州から九州・対馬～朝鮮・シベリア・中国 ○体長：～mm ○時期：
２０１８．９．１６（蒲江町）	ベニモンマキバサシガメ Gorpis japonicus ○分布：本州から九州～朝鮮 ○体長：11.5～13.5mm ○時期：
２０１７．８．２７（大分市）	セスジマキバサシガメ Stenonabis uhleri Miyamoto, 1964 ○分布：本州から沖縄～台湾 ○体長：～mm ○時期：
２００８．１０．７（大分市）	オキナワマキバサシガメ Stenonabis orientalis (Reuter, 1910) ○分布：沖縄・石垣島・西表島～フィリピン・ミャンマー ○体長：～mm ○時期：遇産種？
２０１７年９月（蒲江町）金只さん撮影
２０１０．１２．２８（沖縄本島）	ハネナガマキバサシガメ Nabis (Nabis) stenoferus Hsiao, 1964 ○分布：北海道から沖縄～朝鮮・シベリア・中国 ○体長：7～9mm ○時期：
♂２０１２．９．１５（竹田市）	コバネマキバサシガメ Nabis (Milu) apicalis Matsumura, 1913 ○分布：北海道から九州・対馬 ○体長：mm ○時期：ハラビロマキバサシガメより一回り小さくしたマキバサシガメ。♀の腹部は広くなる。
♀２０１２．９．１５（竹田市）	♂２０１２．９．１５（竹田市）
♂２０１２．９．１５（竹田市）	ハラビロマキバサシガメ Himacerus apterus (Fabricius, 1798) ○分布：北海道から九州 ○体長：mm ○時期： ♀の腹部が広くなるマキバサシガメ。♂や♀の色彩は地域によって異なる。
♂２０１２．８．１０（九重町）	♀２０１１．８．１２（庄内町）

　ホソヘリカメムシ科 (Alydidae)

２００８．８．５（大分市）	クモヘリカメムシ Leptocorisa chinensis (Dallas, 1852) ○分布：本州から沖縄～中国・朝鮮・東名アジア ○体長：15～17mm ○時期：1年中体は緑色で細長いホソヘリカメムシの仲間です。オヒシバ・イヌビエ・エノコログサなどのイネ科雑草上で普通にみられます。水田のイネの穂にも現れ、斑点米の原因となります。
２００９．１０．１９（久住町）	ヒメクモヘリカメムシ Paraplesius unicolor Scott, 1874 ○分布：北海道から九州 ○体長：12～14mm ○時期：クモヘリカメムシに似たホソヘリカメムシです。5～6月の産卵期の♀は腹部が膨れます。山地のササ類の葉上でみられます。
２０１１．３．２７（大分市）	ニセヒメクモヘリカメムシ Paraplesius vulgaris (Hiao, 1964) ○分布： ○体長：mm ○時期：
２０１０．８．４（玖珠町）	キベリヘリカメムシ Megalotomus costalis Stal, 1873 ○分布：北海道から九州 ○体長：13～17mm ○時期：体は黒褐色で、翅のヘリと触角の先3分の1が黄色いホソヘリカメムシです。
２００３．６．２１（春野町）	ホソヘリカメムシ Riptortus clavatus (Thunberg, 1873) ○分布：北海道から沖縄～台湾・朝鮮 ○体長：14～17mm ○時期：1年中体は全身が茶褐色で細めです。マメ科植物のインゲン・エンドウ・ダイズなどを加害します。沖縄には良く似た数種がいます。飛んでいるときはアシナガバチに似ています。また、幼虫はアリに似ています。
２０１０．１２．２７（沖縄本島）	キスジホソヘリカメムシ Riptortus linearis (Fabricius, 1775) ○分布：沖縄 ○体長：14～17mm ○時期：一年中ホソヘリカメムシに生態も良く似たホソヘリカメムシです。本種は裏面が薄黄色をしているのが特徴。南方系種で沖縄に分布します。

　ヘリカメムシ科 (Coreidae)
　ヘリカメムシ亜科 (Coreinae)

２０１０．６．２７（九重町）	ハラビロヘリカメムシ Homoeocerus dilatatus Horvath, 1879 ○分布：北海道から九州 ○体長：12～15mm ○時期：4月～10月ホシハラビロヘリカメムシに良く似たヘリカメムシです。ホシハラビロよりも腹部が広く、翅の斑紋が薄くボケている。
２００３．６．２３（春野町）	ホシハラビロヘリカメムシ Homoeocerus unipunctatus (Thunberg, 1783) ○分布：本州・四国・九州～台湾・中国・朝鮮 ○体長：12～15mm ○時期：体は全身が淡褐色で翅の中心部に黒点があります。海岸から平地などのマメ科の雑草などに普通に見られます。
２０１１．１１．２１（沖永良部島）	アズキヘリカメムシ Homoeocerus marginiventris Dohrn, 1860 ○分布：本州以南～台湾 ○体長：13～15mm ○時期：農作物のアズキや野生のノアズキ・ツルマメ等につくヘリカメムシの仲間。
２０１０．８．４（大分市）	ハリカメムシ Cletus rusticus Stal, 1859 ○分布：北海道から九州～朝鮮・中国 ○体長：11～12mm ○時期：茶褐色のヘリカメムシで、前胸背の側角は側方へのびます。平地から山地のイネ科・タデ科などの植物に見られます。
２０１１．７．２９（大分市）	ホソハリカメムシ Cletus punctiger (Dallas, 1852) ○分布： ○体長：mm ○時期：
２００８．１０．１０（大分市）	オオクモヘリカメムシ Anacanthocoris striicornis (Scott, 1874) ○分布：本州・四国・九州～中国・朝鮮・インド ○体長：17～21mm ○時期：大きく細長い鮮緑色のカメムシで、ネムノキの樹上で生活します。まれに柑橘類やカキも吸汁します。
２０１０．１１．２０（庄内町）	ミナミトゲヘリカメムシ Paradasynus spinosus Hsiao, 1963 ○分布：本州中部から南西諸島 ○体長：16～23mm ○時期：オオクモヘリカメムシに良く似たカメムシですが、前胸背・小楯板が褐色かかるのと前胸背側角がトゲ状に尖るのが特徴。南方系の種でクスノキ・シロモジなどを吸汁します。
２００９．５．１３（朝地町）	ツマキヘリカメムシ Hygia opaca (Uhler, 1860) ○分布： ○体長： ○時期：
２０１３．７．７（大分市）	ホオズキカメムシ Acanthocoris sordidus (Thunberg, 1783) ○分布：本州・四国・九州・～朝鮮・台湾 ○体長：10～13mm ○時期：体は黒褐色をしています。平地でよく見られ、ホオズキやヒルガオ科植物を吸汁しています。ナス、ピーマンなどナス科植物も吸汁します。
２００３．６．２３（春野町）
２０１１．１１．１（別府市）	キバラヘリカメムシ Plinachtus bicoloripes Scott, 1874 ○分布：本州から九州～朝鮮・中国 ○体長：14～17mm ○時期：9月～10月に見やすい背面は黒褐色、腹面は黄色で綺麗なヘリカメムシです。ニシキギ・マユミ・ツルウメモドキに寄生します。
同上２０１１．１１．１（別府市）	幼虫２００９．９．２６（久住町）
未熟２０１１．５．１８（大分市）
２０１１．１０．７（屋久島）	ヒゲナガヘリカメムシ Notobius meleagris ○分布：南九州以南 ○体長：18～25mm ○時期：細長い体は黒く、長い肢と触角の先が黄褐色の大型ヘリカメムシ。南方系種で近年侵入した種で、タケ類の若い茎を吸う。冬には家屋などで集団越冬する。
２０１１．１１．２０（沖永良部島）	アシビロヘリカメムシ Leptoglossus australis (Fabricius, 1775) ○分布：奄美諸島から沖縄本島 ○体長：17～25mm ○時期：ウリ科のニガウリ・ヘチマ等を吸汁する害虫。
同上２０１１．１１．２０（沖永良部島）
２０２３年１０月（滋賀県）	マツヘリカメムシ Leptoglossus occidentalis Heidemann, 1910 ○分布：本州から九州（北米大陸西部からの外来種） ○体長：15～20mm ○時期：北米からの外来種。茶褐色でまだら模様の大型のヘリカメムシ。2008年に東京で発見されたのが最初の記録で、その後全国に分布を広げた。匂いは臭くなくフルーツの香りがする。

　オオヘリカメムシ亜科 (Mictinae)

２０１０．１０．３（九重町）

オオヘリカメムシ
Molipteriyx fuliginosa (Uhler, 1860)

○分布：北海道から九州～朝鮮
○体長：20～25mm
○時期：5月～

大型のヘリカメムシで前胸背側角が前方へ張り出します。山地に生息します。強い酸性の臭気を放ちます

　ヒメヘリカメムシ科 (Rhopalidae)

２０１０．１１．２０（庄内町）	アカヒメヘリカメムシ Rhopalus (Aeschynteles) maculatus (Fieber, 1836) ○分布：北海道から九州～朝鮮・シベリア・ヨーロッパ ○体長：6～8mm ○時期：赤みの強い体色が特徴のヒメヘリカメムシです。平地から山地の草地で普通にみられます。食性は広く、イネ科・キク科・タデ科の植物に寄生します。イネの斑点米の原因にもなります。
２００８．６．２４（佐土原市）
淡色型２０１１．６．３（大分市）	ブチヒメヘリカメムシ ○分布：北海道・本州・四国・九州～ヨーロッパ ○体長：6～8mm ○時期：体は暗褐色から黄褐色のヒメヘリカメムシの仲間です。イネ科雑草でみられます。イネの穂を吸汁することもあります。
２００８．６．２４（三重町）
２０１２．１１．４（大分市）	ケブカヒメヘリカメムシ ○分布：北海道から九州 ○体長：6.5～8mm ○時期：
２００８．１０．３（大分市）	ヒメヘリカメムシの1種 ○分布： ○体長：～mm ○時期：